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高圧太陽光発電の受電設備改造が必要ですか?|既存設備の有効活用を実現


 

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企業や施設の脱炭素化に向け、高圧太陽光発電システムの導入を検討されている担当者様へ。太陽光パネルとパワーコンディショナーの導入は決まったものの、「既存の受変電設備で対応できるのか」「改造にはどの程度の時間とコストがかかるのか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社谷地電工は、東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)を中心に、高圧受変電設備工事の豊富な実績を有する電気工事業者です。既存設備の改造を専門とする当社が、高圧太陽光発電導入時の受電設備改造について、その必要性、計画プロセス、そして既存設備を有効活用することのメリットについて、詳しく解説いたします。

 

高圧太陽光発電と受電設備改造の基礎知識

 

■ 高圧太陽光発電システムの構成と特徴

高圧太陽光発電システムとは、発電電力が高圧(一般的には6.6kVまたは22kV)で電力系統に直接連係する大規模な太陽光発電設備です。出力規模が大きい(多くは50kW以上)ため、工場や商業施設、遊休地などを活用した大規模導入に適しており、企業のエネルギー戦略における重要な要素として位置づけられています。

高圧太陽光発電システムの基本構成は以下の通りです。

太陽光パネル

直流電力を生成する主要機器。複数枚が並列接続され、大規模な出力を実現する。

パワーコンディショナー(PCS)

直流電力を交流電力に変換。システムの効率性を決める重要機器。

昇圧変圧器

PCS出力の低圧電力を高圧に昇圧し、系統への連係を可能にする。

受変電設備

昇圧された太陽光発電電力と既存受電電力の統合・管理を行う。

配線・保護装置

安全性と信頼性を確保するため、適切な断面積・素材・保護機器を配置。

監視・制御システム

発電量・系統状態をリアルタイム監視し、異常発生時に自動遮断。

 

これらの機器が相互に連携し、安全かつ安定的な電力供給を実現します。

 

■ 既存受変電設備の改造が必要な理由

既存設備を保有する企業や施設が高圧太陽光発電を導入する場合、ほとんどのケースで受変電設備の改造が必要となります。その理由は以下の通りです。

改造が必要な理由
詳細

容量の確認
既存の受変電設備の容量が太陽光発電の出力に対応しているか確認が必須。不足する場合は増強が必要。

昇圧設備の追加
パワーコンディショナー出力の低圧電力を高圧に昇圧するための変圧器を新設。

配線・遮断器の追加
太陽光発電電力と既存受電電力を統合するための配線・保護装置を増設。

系統連係基準への適合
電力会社の系統連係基準(IEEE1547等)に対応した機器・配置設計。

電気事業法対応
高圧設備の管理に必要な電気主任技術者の選任、定期検査・点検の体制構築。

 

重要既存設備の改造内容は、現在の設備仕様と太陽光発電システムの規模によって大きく異なります。適切な改造計画の立案には、電気工事の専門知識を有する業者による詳細な現地調査が不可欠です。

 

 

受電設備改造の計画と設計プロセス

 

■ ステップ1:現地調査と設備診断

高圧太陽光発電の受電設備改造プロジェクトは、詳細な現地調査と設備診断から始まります。この段階の精度が、その後の設計・工事期間・コストに大きな影響を及ぼします。

現地調査では以下の項目を確認いたします。

既存受変電設備の仕様確認

変圧器容量、遮断器仕様、配線の太さ・材質、保護装置の種類など、詳細な機械情報を記録。

負荷状況と余裕容量の評価

現在の運用負荷と設備の余裕容量を把握し、太陽光発電導入可否を判断。

配置・接続口の確認

受変電盤内の物理的スペース、新規設備の接続可能性を確認。

電力会社との協議状況の確認

既存の系統連係契約内容を確認し、新規太陽光発電の系統連係条件を把握。

施工環境の評価

既存設備の稼働中での工事実施可否、安全対策の必要性を検討。

法令・規格への適合確認

既存設備が現行の電気事業法・建築基準法等に適合しているかを確認。

 

株式会社谷地電工の現地調査は、第一種電気工事士資格を保有する経験豊富な技術者が実施いたします。詳細な写真・図面・測定データを基に、改造の可能性と最適な方法を提案させていただきます。

 

■ ステップ2:改造設計と法令確認

現地調査の結果を踏まえて、改造設計を進めます。この段階では、電気的な安全性と法令遵守を最優先に、最適な改造方案を複数立案いたします。

改造設計では以下の基準に準拠します。

適用基準
内容

電気事業法

高圧受電設備の管理、電気主任技術者の選任、定期検査・保安規程策定を規定。

建築基準法
建物内での電気設備の設置、火災防止対策、避難通路の確保等を規定。

JEITA標準
太陽光発電設備の接地、過電流保護、地絡保護等の技術基準。

系統連係基準(IEEE1547等)
電力系統への接続時の電圧変動、高調波、同期化等の基準。

発電用太陽電池設備技術基準
経産省令に基づく、太陽電池の安全性・信頼性の基準。

 

注意改造設計の過程で、既存設備の改造では対応できず、設備更新が必要となる場合もあります。株式会社谷地電工では、改造と更新の両方のオプションを提案し、コスト・工期・安全性を総合的に検討したうえで、最適な方案をご提案いたします。

 

■ ステップ3:系統連係申請と工事実施

改造設計が確定したら、電力会社への系統連係申請を行い、承認を得たうえで工事を実施します。この段階では、既存設備の稼働を継続しながら安全に工事を進めることが重要です。

工事実施時には以下の流れで進めます。

安全管理体制の構築

高圧電気工事のため、保安規程に基づいた作業計画・安全措置を策定。電気主任技術者による監督体制を確立。

段階的な施工実施

既存設備への影響を最小限に抑え、必要に応じて仮設設備を活用しながら施工。

品質・安全検査

施工の各段階で絶縁測定、配線確認、接地抵抗測定等を実施。竣工時には総合的な機能試験を実施。

竣工検査・引き渡し

竣工検査に合格後、取扱説明書・保守マニュアルと共に、設備を引き渡し。その後の定期メンテナンス支援も実施。

 

 

既存設備の有効活用がもたらすメリット

太陽光発電

 

■ 投資コストの削減

高圧太陽光発電システムを導入する場合、既存の受変電設備を活用することで、大幅なコスト削減が実現します。新しく受変電設備一式を構築する場合と比較すると、設備購入費用・施工費用の両面で大きなメリットがあります。

既存設備を活用した場合のコスト構成は以下の通りです。

削減できるコスト

新規変圧器・受変電盤の購入費用が不要。既存設備の容量で対応可能な場合、この費用は全体予算の約30~40%を占めます。

削減できる工事費用

既存設備の撤去・処分費用、新規盤の搬入・据付費用、配置変更工事の大幅削減により、施工費用が大きく低減。

運用継続による損失回避

既存設備を活かせば、設備交換に伴う長期停止がなく、企業活動の継続性を確保。結果として、機会損失を防止。

 

高圧太陽光発電は、継続的な発電収益による投資回収が前提であるため、初期投資の削減は、投資回収年数の短縮に直結し、事業採算性を大幅に向上させます。

 

■ 工事期間の短縮と運用継続の実現

既存受変電設備を改造する場合、新規設備の購入・製造期間が不要となるため、全体の工事期間を大幅に短縮できます。これは、企業の事業運用に対して複数のメリットをもたらします。

メリット

  • 工事期間の短縮:既存設備改造の場合、新規購入と比較して30~50%の期間短縮が期待できます。
  • 既存事業の継続:改造工事は既存設備を稼働させながら実施可能。企業活動に支障がありません。
  • 発電収益の早期実現:太陽光発電の系統連係が早期に実現され、発電収益の回収が加速されます。
  • 事業計画への適応:予定通りのスケジュールで太陽光発電が稼働し、事業計画に基づいた経営判断が可能です。

 

特に、既存の工場・商業施設などで既に高圧受電を利用している企業にとって、既存設備の活用は最も合理的で効率的な選択肢となります。

 

高圧太陽光発電導入で企業価値を向上させる

 

■ カーボンニュートラルの実現と企業ブランド価値向上

高圧太陽光発電システムの導入は、企業のカーボンニュートラル達成に貢献し、環境への責任姿勢を対外的に表明する重要な施策です。

現在、多くの企業・自治体が2050年のカーボンニュートラル達成を目指す宣言をしており、その実現手段として太陽光発電導入が急速に進行しています。高圧太陽光発電は、大規模な電力削減が実現でき、カーボンニュートラル達成への最短ルートとなります。

企業への効果
詳細

ESG投資への適合
ESG(環境・社会・ガバナンス)評価が高い企業は、機関投資家からの資金調達が容易になり、企業価値が向上。

顧客・取引先の信頼向上
カーボンニュートラルへの取組は、サプライチェーン全体での脱炭素化を実現。顧客企業の環境目標達成に貢献。

採用・人材確保の強化
環境への責任ある企業姿勢は、特に若い世代の採用市場において、企業の求人力を高める。

規制リスク対策
今後の強化が見込まれるカーボン関連規制(炭素税等)への先制的な対応が可能。

 

■ 電力コスト削減と経営安定性の向上

高圧太陽光発電の導入により、企業の電力購入量を削減し、電力コストを大幅に低減できます。これは、企業経営の安定性と競争力を高める重要な経営課題です。

現在の電力市場では、エネルギー価格の変動が経営に大きな影響を与えています。

電力価格の不安定性

国際的なエネルギー価格の変動により、電力コストが急騰するリスクが増加。自家発電は価格変動を回避。

経営コストの最適化

年間発電量を予測し、固定的な電力供給コストを計画。経営予測の精度向上と計画立案が容易に。

長期的な利益確保

太陽光発電の稼働期間は約25~30年。長期にわたる安定した電力供給でコスト削減効果が継続。

 

高圧太陽光発電は、単なる環境対策ではなく、企業の経営戦略として位置づけるべき重要な投資です。

 

高圧太陽光発電システムの導入は、既存の受変電設備を活用することで、投資コストと工事期間を大幅に削減できる、現実的で効率的な脱炭素化実現方法です。

愛知県・岐阜県・三重県の東海エリアで、高圧太陽光発電の受電設備改造をご検討であれば、株式会社谷地電工にお気軽にご相談ください。第一種電気工事士資格を保有する経験豊富な技術者が、現地調査から竣工検査・定期メンテナンスまで、一貫してサポートいたします。

既存設備の最適な活用により、企業のカーボンニュートラル達成と経営安定性の向上を実現いたします。

 

 

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株式会社谷地電工
〒465-0006  愛知県名古屋市名東区神月町1002-3
TEL:052-737-1321 FAX:052-737-1329
※営業電話はお断り
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