【後工程とは】
電気工事の現場では、配線作業、器具取付、検査、試運転、仕上げ作業など、各工程が連携して進んでいきます。
「後工程」とは、自分の作業のあとに続く工程を担う仲間のこと。
その仲間がスムーズに作業できるように配慮することは、品質向上や納期短縮に直結します。
■具体的な配慮内容
《作業内容を明確に伝える》
例えば、どの配線をどこに通したか、端末処理の有無、動作確認の結果などを、図面・写真・口頭でわかりやすく伝えます。
これにより、後工程の担当者が現場で迷わず作業に取りかかれます。
《必要な情報を適切なタイミングで提供》
・使用した部材や品番
・注意すべき施工箇所
・検査項目や基準
など、「相手が必要なときに、必要な情報を」提供することで、手戻りやトラブルを防ぎます。
《後工程の状況を確認する》
作業が終わったから終わりではなく、次の工程がスムーズに進んでいるか、困っていることはないかを気にかけることで、現場全体の連携力が高まります。
《「後工程はお客様」という意識を持つ》
直接の顧客だけでなく、次の作業者=社内のお客様と考え、
「後の人が気持ちよく仕事をできるようにする」という意識が、現場の雰囲気や結果に大きく影響します。
■効率的な現場づくりには「5S」が基本
電気工事の現場でも、整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)=「5S」は基本中の基本です。
・工具や部材が決まった場所にあり、すぐ取り出せる
・作業エリアが清潔で、安全に動ける
・ルールや手順が徹底されている
こうした現場環境をつくることで、ムダを省き、作業効率と品質、安全性を同時に向上させることができます。
【まとめ】
電気工事は一人では完結しない仕事です。
前の工程が丁寧に仕上げてくれたからこそ、次の作業がスムーズに進みます。
「後工程をお客様と思う気持ち」を常に持ち、全体最適を意識した仕事の進め方をこれからも全員で取り組んでいきます。
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